こんにちは、カラダ・ラボ オレンジです。
今回は『 ピ ラ テ ィ ス と ヨ ガ の 違 い 』について解説していきます。
ヨガは2000年代前半の《第2次ヨガブーム》によって爆発的に注目を浴び、現在では牛丼チェーン店よりスタジオが多ほど日本でメジャーなエクササイズとなりました。
参考:日本のヨガマーケット調査2017
そんなヨガとは似ていると噂の《ピラティス》。
この記事では、ヨガとピラティスの違いを深掘りし、
「どんな人にピラティスは向いているのか」を解説していきます。
先に結論を言ってしまうと、、、
「カラダに不安がある人は ピ ラ テ ィ ス を、運動を通してリフレッシュしたい人は ヨ ガ をおすすめします」
※個人的な見解です
なぜ私がこう考えているかは記事を読んでいただければ理解していただけると思います。
ヨガの特徴
まずは ヨ ガ の特徴を深掘りしていきます。
ヨガの歴史
ヨガの起源は、今から約4500年前(紀元前2500年)頃、インド地方に生まれたインダス文明にあると言われています。
なぜかというと、インダス文明の遺跡に座法や瞑想する人が記された出土品が発見され、それが後にヨガとして確立されていったと言われているからです。
ヨガの起源からもわかるように、ヨガはもともと瞑想と座法を中心とした静的なものでした。
その後、動的なアーサナ(ポーズ)と呼吸法と合わせたハタ・ヨガが生まれ、これが現在世界的に広がっているヨガの原型になります。
POINT
ヨガの起源は瞑想と座法
第1次ヨガブーム
日本でヨガが有名になったのは1970年代です。
日本のヨガの父と言われる沖正弘らが「日本ヨガ協会」を設立し、【健康と美容のためのヨガ】というものがフィットネス界に浸透しました。
しかし、オウム地下鉄サリン事件(1995年)をきっかけに、「瞑想」、「ヨガ」という言葉が嫌われ、ヨガ人口が激減しました。
第2次ヨガブーム
第1次ヨガブームから約30年後、2000年に第2次ヨガブームが到来しました。
マドンナなどのハリウッドセレブを中心にした世界規模のヨガブームが日本に伝わり、若い女性を中心に爆発的ブームへつながりました。
現在のヨガ
2010年には日本のヨガ人口が100万人を超えました。
現在ではヨガの種類も増え、瞑想という静的なものだけでなくいろいろなニーズに合わせたヨガをセレクトできるようになりました。
主なヨガの種類
- ハタヨガ
- 沖ヨガ
- パワーヨガ
- ホットヨガ
- 陰ヨガ
- ハリウッドヨガ
- アロマヨガ
ピラティスの特徴
次にヨガより馴染みが薄い ピ ラ テ ィ ス について解説していきます。
ピラティスの歴史
ピラティス氏は、1920年代に、ドイツ人従軍Joseph Hubertus Plates(ジョセフ・ヒューバータス・ピラティス)が開発したエクササイズです。
ジョセフ・H・ピラティスとは
1883年にドイツのデュッセルドルフ近郊で生まれた
母が自然療法医で父が体操選手
幼少期、病弱だったピラティスは、病を克服するために強くなろうとトレーニングを行いサーカス芸人、またボクサー兼体操選手というキャリアにつながった
ピラティス氏はイギリスで働いていたましたが、第一次世界大戦が勃発した1914年に敵国人として逮捕されてしまいます。
拘留された彼は、猫の動きを観察し、これまで研究してきた運動療法をアップデートさせ、他の囚人たちにエクササイズを指導しました。
彼のエクササイズを行っていた囚人たちは、誰一人として当時大流行したスペイン風邪にならなかったそうです。
釈放された彼は、1926年ニューヨークでエクササ イズスタジオを立ち上げ 、彼の指導により多くのダンサーやアスリートが怪我や不調から回復すると、たちまち噂が広まり、ビジネスマンや医者、音楽家、サーカス芸人、体操選手、学生など、様々なクライアントがスタジオに来るようになり、一般の人にも広がっていきました。
POINT
ピラティスの起源は運動療法(リハビリテーション)
訴訟問題から世界的ブームへ
ピラティス氏の死後、弟子たちは各々独立して自分のスタジオをオープンし、多くの後進を育てました。しかしショーン・ギャラガー氏が、「pilates」「ピラティス」を商標登録してしまい、ピラティスという用語をそのまま使えないという事態となり、集団訴訟が起こりました。
4年間の法定闘争を経て2000年に和解し、一般用語として認められると、ピラティス・メソッドは爆発的な広まりをみせ、世界中にピラティス団体が発足し、指導者養成コースの開催と共に、一般にも広く浸透していきました。
現在のピラティス
現在も様々な団体がありますが、訴訟事件をきっかけにPilates Method Alliance が2001年に設立され、ピラティスメソッドの継続的な教育と普及、またPilates Method Alliance 認定資格の発行をしています。
ヨガと同じようにピラティスにもいろいろな種類がありますので、ご自身のカラダに合わせたエクササイズを選択できます。
主なヨガの種類
- ボディメイクピラティス
- マタニティ、産後ピラティス
- シニアピラティス
- ゴルフピラティス
- バレエピラティス
どんな人がピラティスに向いているの?
ここまで、ヨガとピラティスの歴史と特徴をお話ししてきました。
ここからはどんな方にピラティスが向いているか?をお伝えしていきます。
カラダに不安がある方はピラティスがおすすめ
「以前ぎっくり腰をして2度と経験したくない」
「たまに膝に違和感を感じる」
「最近肩が上がりにくくなっている」
このような方にはピラティスがおすすめです。
ピラティスの起源は運動療法(リハビリテーション)なので、機能が低下しているところを改善しつつカラダを強くすることを得意としています。
具体的にいうと、ピラティスのエクササイズには《エラー》と《応用》があり基本のエクササイズができない場合には《エラー》を、余裕の場合には《応用》を行います。
インストラクターの腕の見せ所はこの引き出しの多さです。
そのためその方の現在のカラダの状態にピッタリ合ったエクササイズを行うことができるのです。
なので、初めてピラティスを行う場合はパーソナルレッスンがおすすめです。
気軽に行うならヨガがおすすめ
「毎日仕事が忙しく休日に適度な運動がしたい」
「運動は苦手だけど体重が気になる、、、」
「新しい趣味を見つけたい!」
という方にはヨガがおすすめです。
ヨガは起源が瞑想ということもあり、比較的ゆっくりな動きが多いです。
そのため、リラックスや健康維持を目的とする場合はピラティスよりもヨガの方が良いと思います。
まずは体験してみて!
ここまでヨガとピラティスに向いている人の特徴をお伝えしましたが、非常に重なるところも多いためまずは体験されることをおすすめします。
体験してみると、インストラクターとの相性などもあるので本当に自分に合ったものを選べると思います。
しかし1つだけ大事なポイントがあり、それは 《 カ ラ ダ に 不 安 が あ る 方 は パ ー ソ ナ ル レ ッ ス ン に す べ し 》 ということです。
こういうったレッスンにはパーソナルレッスンとグループレッスンがあります。
カラダに不安がある方は怪我を予防するためにもパーソナルレッスンが絶対おすすめです。
今回はヨガとピラティスの違いについて深掘りしました。
私は普段自分のカラダをボディメイクするためにピラティスをしていますが、旅行先などではリフレッシュなどのためヨガをすることが多いです。
どちらが良いとかではなく、今の自分に合ったものを選んでみてください。