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運動器リハビリの評価・治療上達のコツ【6つのカテゴリー分け】

投稿日:2019年6月14日 更新日:

柔道整復師 臨床力

僕は、小さい整形外科クリニックで運動器のリハビリや外傷の治療をしています。
そんな日常の中で

臨床に出たけどうまく治療効果が出ない。
たくさん本読んでるし、セミナーにも参加しているのになぜだろう?

資格とって働くと誰しもぶち当たる悩みだと思います。

やっぱり “患者さんには良くなって帰ってほしい” と思うじゃないですか。

そこで色々考えた結果出た答えが

“評価が的確ではない”

のではないかということ。

具体的には、

  • リハビリではよく出来ない疾患ということに気づいていない
  • 原因となっていると思っている場所が違う
  • 狙っている場所に触れていない

などなど、原因は色々あります。

これらに対して、しっかりと知識・スキルを付けないと患者さんは良く出来ないということを自分で体験しました。

そのためには、自分が何をわかっていなくて何を勉強する必要があるかを知る必要があります。

漠然と大きいくくりで勉強していくよりも、カテゴリーに分けてテーマを絞って勉強していくのが効率的だという事に気づいたので、その方法を今回は記事にしていきたいと思います。

ここに文章この記事でわかること運動器リハビリの評価に必要な知識はカテゴリー分けしてから勉強すると効率的

この記事を書いている僕は、整形外科に10年勤務していて患者さんの症状を改善しているので参考になる記事だと思います。

運動器リハビリの評価・治療上達のコツ

運動器リハビリで治療効果が出ず悩んでいる方は、もれなく評価をするための知識・スキルが足りていない場合がほとんどです。
僕自身もそうでしたというか、今もまだまだですが、、、

だからこそ運動器についての勉強をするしかないといったところでして、、、
とはいえ、

『めちゃくちゃ勉強してるよ。本もたくさん読んでいるし、セミナーも出てる。』

って、めちゃくちゃ意識の高い人もいますよね。

ただ “闇雲に勉強したからいい” わけではなくて、

『自分って何がわからなくてうまく行ってないんだろう』

と分析する必要ありです。

この分析をするときに、わからないものをカテゴリー分けするとその後の勉強が非常にしやすくなります。

そのカテゴリーがこちら、

  1. 疾患の病態
  2. 機能解剖
  3. 痛みの理解
  4. メカニカルストレス
  5. 患者教育
  6. 経験

運動器リハビリの勉強をするときは6つのカテゴリーに知識を分けるのが重要です。

最初につまずくのは勉強の仕方というよりも、何がわからないかわかっていないから何を勉強したらいいかわからないでつまずくことが非常に多い印象があります。

ということは、このカテゴリー分けをすることで、

いま運動器のリハビリがうまく出来ないのは、ここカテゴリーの中だとどの知識が足りなくてうまく評価・治療ができていないんだろう

と分析することができます。
足りないところがわかれば、あとは補うよう勉強をすればOK。

僕自身もこのカテゴリー分けをすることで、わからないことの見える化ができ、運動器リハの評価力も治療力もグッと上げることが出来ました。

非常におすすめの方法です。

ここからは、6つのカテゴリーについて詳しく解説していきます。

運動器リハビリの適応かの判別には疾患の病態を理解する必要あり。

治療家は常に、患者さんの病態を理解しながら治療を考えていく必要ありで

  • 手に負えない疾患が紛れている
  • 病期によってはリハビリが適切でない場合もある

といった理由からです。

どういうことかというと、

  • 急性期の圧迫骨折:リハ非対応
  • 癌性の腰痛:リハ非対応
  • 骨肉腫の膝痛:リハ非対応

こんな感じで、

『何だ腰痛か。マッサージして体幹トレーニングでもしておこう。』

を続けていると、取り返しがつかなくなってしまう場合もあるということを常に頭の中に入れておかなくてはならないです。

いつも普通に対処しているような症状でも、セラピストの手にはおえない危険な疾患(Red Flags)が紛れている事ありし、まだリハビリの時期ではないことも良くあります。

自分で見れない疾患をいつまでも抱え込んでいるのは、患者さんのためにも自分のためにもなりません。

鑑別がしっかりできる眼を養うためにも、疾患の病態を理解することは非常に重要です。

運動器の部位別の疾患を総論的にまとめた記事はこちらです。
気になるところを、合わせてご覧ください。

【脊椎】

【上肢】

【下肢】

運動器の評価・治療のベースになるのは機能解剖の知識です。

運動器は、骨・筋・神経・靭帯・その他軟部組織で構成されたものです。
その治療をするのに、全く組織のことを知らないと治療なんて出来ないですよね。

なので、機能解剖の知識は運動器のリハビリをする上で非常に重要なスキルです。
とにかく、ここに強い治療家はもれなく患者さんをよく出来ます。

ここはもう決定事項ですので頑張ってください。

機能解剖を勉強する最大のメリットは、

しっかりと目的の組織を触って治療することが出来る

というところ。

魚屋さんが魚のさばき方を知っているのと同じレベルの話でして、、、

そもそもどこに何があって何が原因かわからないのに治療はできませんし、そんな人に触ってほしくないと思いませんか?
資格を持っているって責任があるってことです。

例えば、

  • 目的組織なし:椎間関節性の腰痛。目的組織わからない。的外れの治療。変わらないor症状増悪
  • 目的組織あり:椎間関節性の腰痛。腰椎前弯の減少に対して多裂筋のリラクゼーション。的を射た治療。腰痛改善

この2つを見比べてもても、どっちのほうが良く出来そうか・患者さんが安心できるかは少し考えてみればすぐに分かると思います。

繰り返しになりますが、たくさんの先生と一緒に働いてみて、機能解剖の知識が半端ない先生は運動器のリハビリが非常に上手で治療効果もすごいです。

僕も、そこを目指して毎日コツコツと積み上げていきます。

痛みの理解が深まると評価の質が格段に上がります。

整形外科に来院される患者さんは、大体が痛みを訴えてますよね。
ということは、痛みについてしっかりと理解しておくことはリハビリを組み立てていくときに非常に重要な情報になるということです。

  • どんなときに
  • どんなことをすると
  • どんな痛みなのか

この辺のことを、病態とかメカニカルストレスとかと関連付けができていると、問診の段階である程度状態をイメージしておくことが出来ますね。

患者さんが最も多く訴える症状のひとつなのでここから得られる情報を1つでも多く拾えると評価や治療も割とスムーズにできるようになります。

1番簡単な検証方法は自分が痛くなった時にその痛みがどこ由来の痛みなのか考えてみるというのがイメージしやすい方法の1つです。

痛みに対しての記事はこちらになります。
準備中

運動器リハビリの目標はメカニカルストレスの軽減

運動器の疾患はメカニカルストレスが障害の原因になりますが、これを減らすのがリハビリの目的になります。

普段かからないストレスがかかることによって、いろいろなものの機能が壊れるんです。
最初はほんの僅かなメカニカルストレスが繰り返し加わることによって大きな障害干支変化していってしまいます。

僕が経験した症例だと、

ランニングが好きな40代の女性がいてランニング中急に膝が痛くなり歩けなくなってしまったという訴えで来院されました。
結論は外側半月版の断裂だったのですが、その原因は誰かとぶつかったとかではなく膝のknee in toe outが繰り返し起こる事によるものでした。
現在は、膝のknee in toe outの使い方を改善させることによって、問題なく日常生活を送っていますが、こういった小さな繰り返し外力が長いこと続くと、最終的に大きな怪我になってしまいます。

治療家はしっかりメカニカルストレスに対して理解し対応していくことが必要です。
ここでも、自分のカラダにどんなメカニカルストレスがかかっていそうか評価するのも今後の障害を予防する上で重要ですね。

治療家こそカラダが資本です。

リハビリの時間だけが治療ではない、患者教育も重要

患者教育は重要です。

せっかく

“今日の自分のアプローチ世界中のどの治療家よりもいい”

なんて治療ができたとしても、日常生活で患者さん自身が障害の原因になるようなことをやっていては治療の効果が定着しません。

せっかく頑張ったのに、、、

よくある例が、

  • 間違った運動の仕方をしてしまう:knee in toe outの状態でひたすらスクワットをしてしまう
  • 今はやっていい時期ではない:炎症が強い時期なのにガンガン運動をしてしまう。

ココらへんはすごく多い印象です。

そしてこの辺の把握が非常に重要です。

運動器のリハビリの中で、評価やアプローチなどの患者さんと接しているときの問題点はよく診ていますが、患者さんが治療してないときの評価は意外と忘れがちです。

そこまでしっかりと把握すると、もっと効果的な運動器のリハビリが出来ます。

どれだけたくさんの経験をしたかが何よりも重要

どんなに教科書的な知識を入れても、実際にその知識をアウトプットして仮説検証してこそ価値のある知識になります。
頭でわかってても体を動かしてできるというものではないし、同じような病態でも患者さんによって触りかた声のかけかたまで全然違います。

特にこんな点で、

  • 運動認知の違い
  • 真面目か真面目じゃないか
  • 緊張しやすく触るとすぐ力が入ってしまう
  • そもそも同じ骨格の人はいない

人それぞれ個性がありますので、、、

その人それぞれの“個性”を見抜いて自然とそこに合わせていくには、それなりの経験を積み上げる必要があります。

いろんなパターンに対応するには一人の患者さんをしっかりと見ることしかないです。

結局のところ積み上げるしかないですね。

平均的に勉強してからどこかの治療を特化させましょう

どの部位も同じくらい診れる基盤を作ってからどこか自分の得意分野を伸ばしていくのがおすすめです。

局所をしっかりと見れるということは大前提ですが、それだけではどうしようもないことは結構よくあります。

それは、運動連鎖が関わってくるからです。

膝であれば近いところで足関節や股関節の可動性の問題があげられます。

この他にもさまざまな部位が関係して人の動きを作っています。

動きを改善したいのであれば局所だけではどうしても改善しきれないんですよね。

残念ながら、、、

とにかく最初は網羅的に各部位の基盤を作り、そこから特化したい部位を深掘りすると良いと思います。
参考までに僕が勉強時に愛用している書籍を紹介した記事がありますのでこちらも御覧ください。

柔道整復師にオススメの参考書【学校の勉強だけでは臨床は出来ません】

最後までご覧いただきありがとうございました。

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