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運動器のクリニカルリーズニングは6つのカテゴリーで構成されてます【学習法】

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柔道整復師 臨床力
何をするにも推論は大切だと思います。
特に臨床では、クリニカルリーズニングという言葉ができるくらい推論は重要です。

ただ、クリニカルリーズニングをするのに

“何を勉強したらいいかわからない”

ってひともいると思うんです。

そこでクリニカルリーズニングを上手にしていくために身につけたい知識を細分化してみたら、僕自身もどこの知識が足りていないか明確にする事ができるようになったのでそこを紹介していきたいと思います。

運動器のクリニカルリーズニングは6つのカテゴリーで構成されてます

臨床力を上げるために必要な6つのカテゴリー

  1. 疾患の病態
  2. 機能解剖
  3. 痛みの理解
  4. メカニカルストレス
  5. 患者教育
  6. 経験

クリニカルリーズニングは6つのカテゴリーに知識を分けるのが重要です。

なぜかと言うと、

何がわからないかわからない場合が多いからです。

具体例を示します。

  • カテゴリーわけできていない場合:腰痛の患者さんを見ている。評価がうまくできない。何ができていないかわからない。勉強ができない。成長しない。
  • カテゴリーわけできる:腰痛の患者さんを見ている。評価がうまくできない。評価ができない原因がどのカテゴリーか当てはめる。機能解剖と気付く。機能解剖の勉強をする。問題解決。成長

こんな経験ないですか?

僕は、めちゃくちゃありました。
なんでうまく治療が組み立てられないかわからないからそのままにしていて、同じような症例が来ても解決できないというのを繰り返していました。
自分の問題点がどこのカテゴリーの問題点かわかるだけで、出来ないことをできるに持っていくいいループの形成が出来るようになります。

このコツを、掴んでしまえば加速度的に成長できます。

ここからは、6つのカテゴリーについて詳しく解説していきます。

疾患の病態

疾患の病態を理解することで自分たちが改善できる症例なのかそうではないかの判別ができます。
すべての疾患をセラピストが良く出来るとは限りません。

どういうことかというと、

  • 急性期の圧迫骨折:リハ非対応
  • 癌性の腰痛:リハ非対応
  • 骨肉腫の膝痛:リハ非対応

こんな感じで、いつも普通に対処しているような症状でも、セラピストの手にはおえない危険な疾患が紛れているからです。
自分で見れない疾患をいつまでも抱え込んでいるのは、患者さんのためにも自分のためにもなりません。

この鑑別をできる眼を養うためにも疾患の病態を理解することが重要です。

機能解剖

患者さんの症状から原因となる組織を判断し治療するのに必要な知識です。
そもそも原因がわからないのに治療はできません。

例えば、

  • 目的組織なし:椎間関節性の腰痛。目的組織わからない。的外れの治療。変わらないor症状増悪
  • 目的組織あり:椎間関節性の腰痛。腰椎前弯の減少に対して多裂筋のリラクゼーション。的を射た治療。腰痛改善

この2つを見比べてもても、どっちのほうが良く出来そうかは少し考えてみればすぐに分かると思います。
やはり、いろんな先生と一緒に働いてみて、機能解剖の知識が半端ない先生はクリニカルリーズニングが非常に上手で治療効果もバンバン出ます。

僕も、そこを目指して毎日コツコツと積み上げていきます。

痛みの理解

現在の痛みがリハビリで良くなる痛みなのか、どんな組織が痛みを発しているのかを知りたいです。
リハビリのアプローチの仕方を検討する上で適切な時期や方法は患者さんの痛みの表し方で判断します。
いつも痛みについて聞いていると“ああ痛いのね”とないがしろにしがちかもしれません。
ただ、痛みの表現の仕方を細かく聞くことで患部の状態をそれなりにイメージすることが出来ます。

僕が重要視している患者さんの痛みの表現です。

  • 鋭い痛み
  • 鈍い痛み
  • 瞬間的な痛み
  • 持続的な痛み

ここを割と明確にしておくと、原因組織を上げやすくなります。
患者さんが最も多く訴える症状のひとつなのでここから得られる情報を1つでも多く拾えるとクリニカルリーズニングも割とスムーズにできるようになります。

1番簡単な検証方法は自分が痛くなった時にその痛みがどこ由来の痛みなのか考えてみるというのがイメージしやすい方法の1つです。
自分で経験することが最速です。

メカニカルストレス

メカニカルストレスが障害の原因になりますが、これを減らすのがリハビリの目的になります。

普段かからないストレスがかかることによって、いろいろなものの機能が壊れていきます。
最小は小さなメカニカルストレスが繰り返し加わることによって大きな障害干支変化していってしまいます。

僕が経験した症例だと、

ランニングが鋤な40代の女性がいてランニング中急に膝が痛くなり歩けなくなってしまったという訴えで来院されました。
結論は外側半月版の断裂だったのですが、その原因は誰かとぶつかったとかではなく膝のknee in toe outが繰り返し起こる事によるものでした。
現在は、膝のknee in toe outの使い方を改善させることによって、問題なく日常生活を送っていますが、こういった小さな繰り返し外力が長いこと続くと、最終的に大きな怪我になってしまいます。

セラピストはしっかりメカニカルストレスに対して理解し対応していくことが必要です。
ここでも、自分のカラダにどんなメカニカルストレスがかかっていそうか評価するのも今後の障害を予防する上で重要ですね。

セラピストこそカラダが資本です。

患者教育

患者教育は重要です。
せっかく“今日の僕のアプローチ世界中のどのセラピストよりもいい”なんて治療ができたとしても、日常生活で患者さん自身が障害の原因になるようなことをやっていては治療の効果が定着しません。
せっかく頑張ったのに、、、

よくある例が、

  • 間違った運動の仕方をしてしまう:knee in toe outの状態でひたすらスクワットをしてしまう
  • 今はやっていい時期ではない:炎症が強い時期なのにガンガン運動をしてしまう。

ココらへんはすごく多い印象です。そしてこの辺の把握が非常に重要です。
クリニカルリーズニングの中で、評価やアプローチなどの患者さんと接しているときの問題点はよく診ていますが、患者さんが治療してないときの評価は意外と忘れがちです。
そこまでしっかりと把握すると、もっと効果的なクリニカルリーズニングが出来ます。

経験

どんなに教科書的な知識を入れても実際にその知識をアウトプットして仮説検証してこそ価値のある知識になります。
頭でわかってても体を動かしてできるというものではないし同じような病態でも患者さんによって触りかた声のかけかたまで全然違います。

特にこんな点で、

  • 運動認知の違い
  • 真面目か真面目じゃないか
  • 緊張しやすく触るとすぐ力が入ってしまう
  • そもそも同じ骨格の人はいない

人それぞれ個性がありますので、、、

その人それぞれの“個性”見抜いて自然とそこに合わせていくには、それなりの経験を積み上げる必要があります。
いろんなパターンに対応するには一人の患者さんをしっかりと見ることしかないです。

結局のところ積み上げるしかないですね。

平均的に勉強してからどこかの治療を特化させましょう

どの部位も同じくらい診れる基盤を作ってからどこか自分の得意分野を伸ばしていくのがおすすめです。

局所をしっかりと見れるということは大前提ですが、それだけではどうしようもないことは結構よくあります。

それは、運動連鎖が関わってくるからです。

膝であれば近いところで足関節や股関節の可動性の問題があげられます。

この他にもさまざまな部位が関係して人の動きを作っています。
動きといった部分を改善するのであれば局所だけではどうしても改善しきれないんですよね。
残念ながら、、、

とにかく最初は網羅的に各部位の基盤を作りそこから特化したい部位を深掘りすると良いと思います。

参考までに僕が勉強時に愛用している書籍を紹介した記事がありますのでこちらも御覧ください。

柔道整復師にオススメの参考書【学校の勉強だけでは臨床は出来ません】

最後までご覧いただきありがとうございました。

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