腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因【患者指導が重要です】

投稿日:2019年8月12日 更新日:

『腰椎椎間板ヘルニアって外来でよく遭遇するけど、結局のところ何が痛みの原因になっているだろう?』

こう思ったことないですか。

僕はめちゃくちゃあります。
実際、

『髄核ってめちゃくちゃ柔らかそうだしあれがぶつかった程度で痛み出るのかい?!』

って思ってました。

治療をする上で、

何が原因で痛みが出ているのか

をしっかり理解しておくことは、患者さんの状態を把握する上では非常に重要なことだと思っていまして、、、

そこで色々調べて、臨床とすり合わせた結果  “なるほど!!” ってなったので、今回は

腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因

についての記事にします。

この記事でわかること

  • 腰椎椎間板ヘルニアがなぜ痛いのかわかる
  • 腰椎椎間板ヘルニアの患者さんへの生活指導がわかる

こんな具合になっております。

まだまだ、腰椎椎間板ヘルニアの勉強が足りないと思っている方は最後まで読んでみてください。

腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因

腰椎椎間板ヘルニアの痛みの原因は、

髄核や線維輪の内側が脊柱管内に飛び出るため

です。

脊柱管内に飛び出た髄核などは、神経根の炎症を起こす原因となるので腰や下肢に痛みを出してしまいます。
これが、腰椎椎間板ヘルニアの痛みの正体です。

患者さんがどんな痛みの訴え方をするかというと、

“場所がわからない、範囲の広い腰や下肢の痛み・しびれ”

といった感じで、意外とはっきりしない腰や下肢の症状になります。

突出している場所が、正中であれば両側の下肢に症状を出すので要注意です。

ヘルニアの症状は以下のとおり、

  • 腰や下肢の痛み、又は下肢のしびれ
  • 前かがみになると腰が痛む
  • 座っていて腰が痛む
  • 咳・くしゃみで腰が痛む

などなど、、、

これは全て椎間板に潰れるストレス(腰椎の前屈)が加わるためで、この姿勢を繰り返し行うことによって椎間板ヘルニアが進行していきます。

常に前かがみで仕事をしているひと、長時間猫背姿勢で座って仕事をしている人に多い印象があります。

腰椎椎間板ヘルニアを悪化させないための患者指導

とりあえず、背中が丸まらない(腰椎の前屈が起こらない)ように指導します。
理由は先ほど説明したとおりで、

前かがみ姿勢などの腰が丸まった姿勢になると、椎間板にかかるストレスが増加してしまうため。

日常ではこんなことに気をつけましょうと伝えるようにしています。

  • 座ったときに猫背にならない(前かがみにならない)
  • 重いものを持つとき体を曲げない(前かがみにならない)
  • 台所仕事などやむを得ず前かがみになるときは片足を曲げておく(前かがみにならない)

こんなところです。

結論=日常生活では極力前かがみにならない(腰椎が前屈しない)

ただし、いきなりヘルニアになるわけではない

 

注意:誰もがいきなりヘルニアになるわけではありません。

ここは、非常に重要なところです。
まずは、 “椎間板症” という状態から “腰椎椎間板ヘルニア” に悪化していきます。

腰椎の運動(個人的には運動器の運動全般に言えると思っている)には、こんな考え方がありまして、、、

elastic zoneneutral zone という考え方です。

このことに関しては、別記事で詳しく書いているのでそちらを御覧ください。
準備中です。

この elastic zone が増えることで、椎間板に圧縮ストレスが掛かりまくっている状態が “椎間板障害” と言われる状態で、この状態が長期間続くと “腰椎椎間板ヘルニア” なってしまいます。

なんとも恐ろしいです。

椎間板障害” によって出ている症状は “機能障害” なのでセラピストの腕次第でよくできますが、“腰椎椎間板ヘルニア” になってしまうと “器質的障害” になってしまうのでお手上げ状態。

控えめに言っても絶望です。

炎症が収まって症状が落ち着くまで何もできません。

まとめ:まずは症状を抑えて時間の経過とともに機能回復

結局のところ、何が言いたかったかというと、

“椎間板障害” のときにしっかり治療をして “腰椎椎間板ヘルニア” にならないようにしましょう。

ということ、、、

もし、腰椎椎間板ヘルニアになってしまうと、炎症の状態によっては “機能障害” に対してのアプローチもできず、リハビリの開始まで結構長い期間を必要としたり、症状が重たい場合は “手術” なんてことにもなりかねません。

早い時期にリハビリをきちんとやってあげることができれば、患者さんの負担(身体的・精神的・経済的)は、少なくて済むのではないかと思います。

機能障害をしっかりと治療できるようにする

セラピストの腕の見せどころですが患者指導も重要ということ。

僕たちが関わっていられるのは、せいぜいリハビリに来てくれた時間の数十分程度。

どんなに凄腕のセラピストでも、直接見ているとき以外は何もできません。

そこを

“日常生活のこういった動作は気をつけるように”

とか、

“こういった工夫をすると痛みが出にくい”

とか、丁寧に指導することで椎間板に掛かる負荷を軽減することはできると思います。

一人でも多くの患者さんをよくできるよう毎日コツコツと積み上げて行きましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

カラダ・ラボ オレンジ  気ままセラピスト

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