膝関節

ひざ痛に対する治療法を解説【4つの質問にも解答】

2019年6月17日

膝関節 治療

困ったヒト
ひざが痛くなったときはどんな治療を受けるべきか知りたい。 病院に行くといろんな治療をするけど、ホントはどの治療を受ければいいのだろう。

 

こんにちは、カラダ・ラボ  オレンジです。

無理せず効果を出す施術方法を研究しながら、ゆるく生活しています。
3度の飯より、ひざ関節が好きな柔道整復師です。

まずは、これをみていただきたいです。

 

  よくある質問

ひざが痛くなったときはどんな治療を受けるべきか知りたい。

病院に行くといろんな治療をするけど、ホントはどの治療を受ければいいのだろう。

 

上記です。この質問について、解説していきます。

 

この記事を読んでわかること

  • ひざ痛に対する治療法を解説
  • 治療に対するよくある質問【4つ】

 

それぞれの治療には、それぞれ目的があります。その目的を理解すると、お医者さんが選んだ治療から、自分のひざ関節の状態をある程度推測することも可能です。

 

ひざ痛に対する治療法を解説

ひざ 治療 運動

ひざ痛に対する治療法は、大きく分けると5つです。

 

  • 薬物療法
  • 注射療法
  • 装具療法
  • 物理療法
  • 運動療法

 

ひざ痛の原因に関しては>>>変形による膝の痛み。骨がぶつかるからではない。にて解説しています。こちらも合わせてご覧くださいませ。

では、解説していきます。

 

薬物療法:薬による治療です

薬物療法の目的はひざ関節に起こっている炎症を抑えることです。

痛みや炎症を鎮めるための、消炎鎮痛薬の飲み薬や、湿布を患部に貼ったりします。

なぜ、ひざの炎症を抑える治療をするのか、、、

簡単に言うと、関節の変形が進んでしまうからです。
これについては>>>ひざ関節が変形する原因【予防法も解説】にて詳しく解説しています。

 

薬物療法をどんな人が受けるかというと、ひざが痛かったり、ひざが腫れていたり、ひざが熱っぽいなどの炎症の徴候がみられる方です。

 

注射療法:ヒアルロン酸や痛み止めの注射です

注射療法の目的は関節の成分であるヒアルロン酸を補充することです。

いわゆる、関節の油を補充するということ。
そうすることで、ひざの滑りが良くなり、ひざの負担が減っていきます。

また、関節炎の場合で、痛みが強く、膝に水が溜まっているときは、水を抜いて痛み止めを一緒に注入する場合もあります。

痛み止めを同時に注入すると、痛みが結構改善される場合が多いです。

 

装具療法:装具・サポーター、足底板などです

装具療法の目的は、ひざの負担を軽減することです。

 

ひざに負担がかかると、炎症が起きたり、関節の変形が進んだりします。

 

装具療法は、そういった負担を装具・サポーターや足底板(インソール)を使うことにより、軽減させます。

症状や生活環境に合わせて、丁度いいものを選ぶのが重要です。

痛みが強いときは、合わせて杖などを使用するのもいいかもしれません。

 

物理療法:電気での治療です

物理療法の目的は痛みを和らげることです。

ひざに、温熱、冷却、電気などの物理的な刺激を加えることで、筋肉の緊張を和らげたり、炎症による腫れを抑えたりする効果があります。

 

✔  代表的な物療機器

  • 赤外線
  • 超音波
  • 干渉波
  • 低周波

 

上記などです。

 

運動療法:カラダの機能を高めます

世界のガイドラインで、1番推奨されている治療が運動療法です。

なぜなら、ひざの痛みの根本原因はひざにかかる負担だから。

 

ひざ周囲の筋力が低下したり、カラダ全体の機能(バランス能力、持久力、筋力)が低下することによってひざには、たくさんの負担がかかるようになるんですよね。

 

例えば、立ったときにひざが曲がったままの人や猫背姿勢の人なんかは要注意です。こういった方は、重力に対して自分のカラダの筋力でしっかりと姿勢を維持できない状態になっていることが多いです。

こういう状態だと、関節にかかる負担は大きくなります。もちろん、ひざ関節に掛かる負担も増えます。

つまり、筋力などが低下した衰えたカラダを改善することが、ひざ痛を改善するということになってきます。そのためには、ひざ周囲の筋肉を鍛えることと同時に、カラダ全体の機能を高めていく必要ありです。

 

治療に対するよくある質問【4つ】

治療のよくある質問

治療に関する、よくある質問に答えていきます。

 

Q:サポーターは、ひざの痛みに有効ですか

A:本当にひざの痛みを改善したいのであれば、サポーターよりもしっかりした装具を使用するのがおすすめです。

 

✔  サポーターと装具の違い

  • サポーター:患部を温めるのが目的。作りがしっかりしたサポータの場合は、少しひざを保護する役割もある。
  • 装具:ひざ関節を支えたり、矯正したりする役割がある

 

上記です。

軽度の膝痛であれば、サポーターをしつつひざの筋力強化が効果的です。

 

Q:湿布は冷たいのと温かいのどちらを使うべきですか

A:どちらでもOKです。

 

✔  冷湿布と温湿布の違い

  • 冷湿布:消炎鎮痛成分 + メントール
  • 温湿布:消炎鎮痛成分 + カプサイシン

 

基本的に痛みを和らげる成分に、冷たく感じる成分か暖かく感じる成分かのどちらかが入っているだけで、現実に貼った場所の温度を上げたり下げたりしているわけではないです。

もし、本当に痛い場所を冷やしたり温めたりしたいのであれば、以下がおすすめです。

 

  • 冷やす:アイスノン、保冷剤
  • 温める:湯たんぽ、ホッカイロ

 

実際に、温度をしっかり変えることができるものを使うほうが、効果的だと思います。

 

Q:散歩は積極的に行なうべきですか

A:積極的に行なうべきです。

とはいえ、関節が炎症を起こしているときは、無理に運動をしてしまうとかえって症状が悪化する場合があるので要注意です。

散歩をするときのポイントは、負荷をかけすぎないことでして、対策には以下の方法があります。

 

  • 散歩の時間を短くする
  • プールで歩く

 

ひざにかかる負荷は、運動した時間とひざにかかる体重で決まります。

なので、負荷を減らしたいのであればどちらかを減らす、もしくは両方をへらす必要があります。

 

  • Q:スクワットはひざのトレーニングに有効ですか

A:やり方によっては有効

ひざの筋トレにスクワットをやってひざを痛めた。

なんてことをよく耳にしますが、そういう方は基本的にやり方が間違っている可能性が高いです。

 

ひざ痛を改善するためのスクワットが重要。

 

上記です。
運動には目的があるので、どんなやり方をしてもいいというわけではありません。

自分にあった運動をしっかり選ぶのも、ひざ痛改善には大切なことです。

 

治療法は一緒に考え、一緒に選ぶ

治療法は一緒に考え、一緒に選ぶ

お医者さんは、あなたの話を聞き検査をすることで、治療法を決めています。
逆に言うと、治療法から自分のひざの状態を知ることも可能。

 

自分のひざ関節の状態を知ることで、積極的に治療に参加できる。

 

上記って結構重要で、治療を人任せにしてしまっているとなかなか治らないんですよね。

今からいろんなことを知っていくのは結構面倒かもですが、こういった知識がないと、やってもらっている治療が、本当に自分に合っているのかすらわからない。これってかなり危険だと思いませんか。

ということで、少しずつ膝に興味をもっていただけるといいかなと思います。

今回は、これくらいにします。

 

参考文献・参考書籍

  • 膝診療マニュアル    医歯薬出版株式会社
  • ひざ痛 ひざの名医15人が教える最高の治し方 大全  文響社

 

 

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