膝関節

膝関節血腫の原因を解説します

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膝関節が腫れているので穿刺をしたら水腫ではなく血腫だったなんて経験ありませんか?
特に高齢者では水腫に混じって血腫がみられることもよくあります。

前に僕が診た患者さんで、前医で関節血腫がみられたにもかかわらず特に問題ないと痛み止めと湿布で6ヶ月も放置されていた患者さんをみたことがありまして、

その時に、関節血腫が何を表しているのかを知ることは重要だな、、、、

今までは普通に流していることも多かったのですが、

実際に血腫がみられる患者さんはどういった状態なのか知っておくと、リハビリの進め方に役立つと思うので今回は臨床での膝関節血腫の意味について書いていきたいと思います。

膝関節血腫の原因

膝関節の血腫には原因が2つあります。

  • 外傷や繰り返し外力によるもの
  • 他の病気が原因で起こるものの

になります。

外傷や繰り返し外力によるものは、コンタクトスポーツで相手との接触によって靭帯を切ったとか半月板を損傷したとか、ランニングが趣味で膝の間違った使い方が原因で半月板を損傷してしまったとかそんな感じです。
他の病気によるものは、基礎疾患に血友病や、色素性結節絨毛性関節炎などをもともともっていて関節に血が溜まりやすいというようなひとです。

血腫と言っても幅広い原因があるので、基礎疾患を含め細かい問診が重要になります。

脂肪滴には要注意です

脂肪滴は要注意です。
そもそも、脂肪滴が何かと言うと、血腫を抜いてその子を見てみると血の中にキラキラと脂肪が浮くんです。
ラーメンに浮いている油のようなもんです。もっと細かいですが、、、

それが、骨髄からの出血を意味しているようで、、、
言い換えると、骨折がある可能性が考えられる、ということです。

僕が経験してきて要注意だなと思うときは、
明らかな外傷で、レントゲンの検査の結果では明らかに異常はみられないけれど、膝が腫れているため関節穿刺をしたら、血腫だったときです。

その時は脂肪滴をしっかり思い出して抜けた血腫を確認です。

ACLの付着部での骨損傷とか、高原の骨挫傷とか、結構いろいろな骨折が隠れていました。

脛骨高原の骨挫傷なんかはそのままほっておくと関節面が沈み込んでくるケースがあるので、荷重はNGになります。
松葉杖にて免荷をしなければいけませんね。

膝関節血腫に対する対応

基本的には圧迫と免荷です。
他の部位でも骨折であればそれくらいします。
骨折に準じた対応をしておけば間違いないです。

圧迫固定をすることで患部を安静に保つことが出来ます。
それと同時に、血腫が無駄なところに広がるのを防止できるため、組織感の滑走不全の予防にもなります。
もしほんとに、骨挫傷などがあればそれなりの固定期間を必要とするので、関節可動域制限に対する予防はしっかり行っておく必要があると思います。

免荷は特に説明はいらないと思いますが、、、

患部の状態に応じて、どれくらいの免荷が適切かは臨機応変に変化させる必要はありますが、荷重をかけ続けていると、骨折がひどくなり関節血腫が収まらない原因にもなります。

骨片の転位をひどくしないため、関節血腫を抑えるためにもこの2つの処置は重要です。

関節血腫の原因がよくわからないときはMRIを

なにが原因で関節に血腫が出現しているかよくわからないときはMRIが有効です。

ここの判断をするのはドクターですが、、、

ホント初期の場合は、レントゲンではわからないことって結構多いんですよね。
MRI撮影してはじめて大腿骨に骨挫傷があるとかわかることがあって、MRI撮影しておいてよかったななんてこともよくあります。
患部の詳しい状態がわかれば治療方針も決定できます。

柔道整復師って意外と組織の状態とリアルタイムで向き合うことが多い職業ですよね。
骨折の保存療法とか、、、

関節血腫があるときはこんなことを考えながら患者さんをみています。
まさか、柔道整復師の仕事でこういう症例に遭遇するとは思っていなかったですが、整形外科での勤務をする場合はよく遭遇すると思います。

対応を間違えると痛い目を見ることもあるので気をつけて対応してみてください。
学校でも関節血腫につてもっと教えたほうがいいと思いますね。

最後までご覧いただきありがとうございました

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