膝関節

膝関節の疾患は年代と合わせて理解するのが効果的です。【深まる】

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セラピストの仕事は“機能障害を改善すること”だと僕は思っています。その代わりに、疾患の病態を理解しその治療をするのはお医者さんです。それならセラピストは機能障害を改善するための勉強をガンガンしていれば良いということ事になります。しかしそうもいきませんよね。なぜセラピストが疾患についての知識をつけなければいけないのか、理由は3つあります。

①お医者さんがどんな見立てをしてどんな治療したか理解する
②自分たちの治療で改善する疾患なのか判断する
③どの程度の治療をしていいか把握する

これが臨床をしていくのに非常に重要だからです。セラピストがどうしたってよくできないものは診てはダメなんです。具体例をあげると小児の骨肉腫とかがそれにあたります。こういった疾患はセラピストがどんなにいい治療をしても決して良くなりません。
“疾患の病態を念頭に入れた上で、タイミングにあった機能障害を治療していく”ということがセラピストには求められています。
なので今回は、外来整形外科で遭遇しやすい疾患を年代別にまとめてみました。何から勉強して行ったら良いかわからないって方もいると思いますのでぜひ参考にしてみてください。
1つ1つの疾患に関しては別記事で解説していきたいと思います。

この記事は、10年間整形外科で働いている柔道整復師が膝関節を診ていて必要だと感じたことを記事にしているので参考になると思います。

膝関節の疾患は年代と合わせて理解するのが効果的です。

どこの疾患もそうですが、大まかに年代別に疾患を整理しておくことは、病態を理解する上で重要です。理由としては、年代によって受傷の仕方が違うからです。具体例を挙げると、膝の痛い小学生がいたとして、その子の痛みの原因が成長痛は考えられたとしても、膝の変形とは考えずらいからです。こんな感じで、よく遭遇する疾患を年代別で覚えておくことは、この症例を自分が診れるのか診れないのか、診れたとしてどんな治療まではしていいのか、年齢で起こりやすい疾患を、しっかりと整理しておくことができれば、その後の治療のイメージがしやすくなるので重要です。ただし、大まかなイメージはだけにして、しっかりと評価するというのは大前提に置いておいてください。

成長期の膝関節疾患

成長期の膝の疾患

成長期の膝関節の膝関節疾患は、いわゆる成長によるものです。成長期になると急に背が伸びたりすると思います。骨の成長が加速するため、周りの筋肉などの成長がついていけず障害が起きます。特にこの頃は、習い事でスポーツなんかをやり始める子供も多くなるので、スポーツ後のセルフケア不足なんてのも原因の1つになりそうです。コブクロの黒田さんは、急に身長がでかくなったのに対して、内臓がその成長についてこれてないと医師に診断されたこともあるそうです。バランスよく成長するのは、結構難しいことなんですね。よく遭遇する疾患は、以下のとおりです。
✔︎オスグッド病
✔︎分裂膝蓋骨
✔︎円盤状半月板

青年期の膝関節疾患

青年期の膝関節疾患

青年期の疾患は、外傷繰り返し外力による障害があります。どちらもスポーツによるものが多く外傷は足を捻ったなどのケガで、繰り返し外力によるものは、間違ったフォームやセルフケアの不足によるものです。ケガによるものは、初期にしっかりとしたRICE処置を行う事で、治療が長引かずにすみます。その後は、スポーツや日常生活に復帰できるよう、障害部をコンディショニングしていきます。ケガの修復がどの程度進んでいるか、予測しながら治療していくのがポイントになります。繰り返し外力によるものは、局所の治療によって一時的に症状が改善する場合も多くみられます。しかし、原因となった動作を改善しない限り、問題を解決したとはいえません。患者さんの状態をしっかりと観察し、障害の元となっている原因を、しっかりと治療できるようしましょう。よく遭遇する疾患は、以下のとおりです。
✔︎半月板障害・半月板損傷
✔︎長脛靭帯炎
✔︎ジャンパー膝

■中高年の膝関節疾患

 

中高年の場合は、加齢に伴った退行性の疾患がほとんどです。歳をとるごとに筋肉量は低下し、カラダの感覚も低下するため、転倒による骨折のリスクも高まります。そのため、セラピストがこの年代の方を治療する時に考えなければいけないのは、日常生活を送る能力を低下させない事になります。膝関節でいえば、関節可動域の維持、筋力の維持、その他の隣接関節の機能維持などになります。病態は、変形性膝関節症に伴った鵞足炎や関節炎がメインなので、炎症を起こさないように配慮しつつ、機能低下の防止をするようリハビリを行うのがベストです。よく遭遇する疾患は、以下のとおりです。
✔︎鵞足炎
✔︎大腿骨骨壊死
✔︎変形性膝関節症

■まとめ

同じ膝の痛みでも、年代によって大まかにアプローチの考え方が違うのを理解していただけたかと思います。膝が痛いから大腿四頭筋のセッティングをやらせるというような、ルーティン作業ではよくならないので、しっかり患者さんを評価して、その人にあった最善のリハビリプランを作れると良いですね。今回は、それぞれの疾患に関しての情報はありませんが、別の記事で詳しく解説していきますので、合わせて読んでいただけると嬉しです。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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