柔道整復師

柔道整復師にオススメの参考書【学校の勉強だけでは臨床は出来ません】

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柔道整復師も運動器の疾患を見る事は良くあります。

その際に注意して欲しいのは、患者さんを診ることに関して柔道整復師の学校ではほとんど教えてくれないという点です。

教えてくれないという事は、参考書もないしどこの勉強会に出席した方がいいかもわからないそんな状態だと思います。
職場に勉強熱心な先輩がいればいいアドバイスを貰えるのですが、なかなか難しい場合もあると思います。

なので今回は、柔道整復師が臨床で患者さんを診るときに役に立つ参考書を紹介していきたいと思います。

僕自身、10年間整形で働いていてやっと最近患者さんを診るときに必要な知識がどういう知識か理解してきました。
これがわかった事で、自分がどこの知識が弱くて、その情報はどの本に書いてあるだろうという予想が立てられます。
そうすると、勉強の効率がアップします。

運動器疾患は、

  1. 疾患の病態
  2. 機能解剖
  3. 疼痛理解
  4. メカニカルストレス
  5. 患者教育

この5つになります。
今ある疑問が、この5つのカテゴリのどこの部分に該当するかわかれば、参考書を探すのはさほど難しくありません。
まずは自分がどこのカテゴリーで疑問を持っているか明確にすることをおすすめします。

上の5つのカテゴリーを前提に、僕がおすすめする “柔道整復師が読んでおいたほうが良い参考書” をあげていきます。

柔道整復師にオススメの参考書【学校の勉強だけでは臨床は出来ません】

柔道整復師の学校で使っている教科書や参考書は、国家試験に受かるためのものであって、臨床に役立つものではありません。
柔道整復師の本業の外傷(特に骨折や脱臼)に関しての事が書いてある【柔道整復理論】もあまり役には立ちません。

学校では残念ながら、臨床で必要な知識やポイントは教えてくれないので、参考書を購入して自分で勉強するしかありません。
勉強しないと、適切な治療時期や方法を間違えてしまうために症状を悪化させてしまったりということにもなります。

なので、柔道整復師も最低限知っておきたい知識を勉強できる参考書をいくつか紹介させていただこうと思います。

柔道整復師も知っておきたい整形外科疾患を網羅した本です

運動器疾患の病態を勉強するのであれば、

標準整形外科

がおすすめの参考書になります。

整形外科でよく遭遇する疾患はもちろん、それと同じような症状でも緊急性が高い “Red Flags” との鑑別をする時に最低でも知っておきたい疾患が網羅されています。
ということは、標準整形外科に載っている疾患は運動器を診るセラピストは最低でも知らなければいけないということです。

理学療法士の勉強会なんかに参加すると、

接骨院でずっと診ていたけど良くならず病院に行ったらもう手遅れな状態だった。
もっと早く気づいて病院に送ったら助かった命なのに、、、

なんてことを例に出して話されることがあります。

患者さんは、ある一定の知識があるものと思って来院されます。
開業して患者さんを診るのであれば

“学校で教えてくれなかったので知りませんでした”

では済まされませんからね。
患者さんもセラピストもどちらも得はしないのでこういう事にならないためにも、柔道整復師としてこの本を読んでしっかり勉強しておきましょう

機能解剖学を勉強するならこの本です

機能解剖学は運動器疾患を診る上では必要な知識です。
その勉強をするのにおすすめしたい本は

筋骨格系のキネシオロジー

という本です。
この本では機能解剖学を勉強します。

柔道整復師の学校ではこういった関係の授業はないですし参考書もありません。
臨床で本当に必要な知識は、解剖の知識もそうですが機能解剖学も非常に重要です。

この本では、各関節の機能がどんな機能で、その機能が働くために関節がどのような構造をしているかなどが載っています。
買った当初は非常に読みにくく封印していた本ですが、今ではリハビリに困ったときはとりあえずこの本を見てみる、くらいに僕の中で重要な本になっています。
カラダの運動について勉強するのであれば1冊は持っておきたい本です。

触診技術を向上させるための最高の参考書です

効果的なリハビリをするのに触診の技術は必須です。
なぜ、柔道整復師の学校では触診のための参考書も授業もないのでしょうと不思議に思います。

触診の技術に必要な知識は機能解剖ですが、より明確に組織がどこにあるかイメージできなければいけません。
そのイメージを詳細にするのにすごく役に立つ参考書が

骨格筋の形と触察法

という本になります。

この本は、イラストではなく実際に解剖された写真が掲載されています。
イラストではなかなか筋肉の深さまではイメージできなかったのですが、この本に出会って深さもしっかりとイメージできるようになったので治療の精度がだいぶ向上したと思います。
触診の技術は柔道整復師の命とも言えるものなので日々積み上げてマニアックと思われるぐらいにしっかりさわれるようになりましょう。
そのためにこの参考書は非常におすすめです。

基本的な徒手検査・触診がまとまっている本です

疾患や障害を絞り込んでいくのには評価が重要になります。
この、

図解 四肢と脊椎の診かた

には基本的な徒手検査や組織の触り方が網羅されています。
僕は非常にめんどくさがりなので、徒手検査が一冊の本に網羅されているのは非常に助かります。

徒手検査は同じ徒手検査でも結構細かくやり方がありますが、そのやり方を知る前にどんな徒手検査があるのか知らないとそこから派生させていけません。
まずは、どんな徒手検査があるか知る。
柔道整復師はそこから勉強していったほうがいいのではないかと僕は考えています。

とりあえず評価に困ったらこの本を開いてみるそんな使い方がおすすめです。

痛みをわかりやすく解説しているいい本です

疼痛の理解は非常に重要です。
患者さんが訴えている痛みがどんな痛みなのかで治療方針も変わっていきます。
柔道整復師も生理学で痛みに関しての勉強はしますが、授業だけでそれを臨床にしっかり落とし込めているひとはどれくらいいるのでしょうか。
僕は全くといっていいほど、痛みに関しては落とし込めていなかったので大変苦労しました。
その苦労を救ってくれたのが

よくわかる痛み・鎮痛の基本としくみ

という本です。

これは一般の方でもわかりやすいような優しい構成になっているので、学校の生理学で嫌気がさしていた僕でもすなりと痛みに対して理解することが出来ました。
しっかりと痛みについて理解していないと、患者さんの症状を悪化させてしまう恐れがあります。
治療方針を決める上で痛みの知識は非常に重要ということですね。
今でも痛みに苦手意識を持っているのであればこの本で克服してしまいましょう。

一般の方にもわかりやすい姿勢の本です

不良姿勢が患者さんの症状の原因になっていることはよくあります。

正常な姿勢と異常な姿勢を勉強するのに、

姿勢の教科書

という本はおすすめです。

この本も一般の人でも読みやすいように出来ているため、姿勢の勉強の取っ掛かりを作るにはもってこいの本です。
豊富なイラストとわかりやすい解説で、異常姿勢のパターンと原因、それに対する対処まで載っています。
この本の知識をベースに少し難しい本で肉付けしていくと、姿勢に対する知識にボリュームが増し、臨床での姿勢に対する評価・治療がすごくやりやすくなると思います。
柔道整復師はただでさえ評価の授業がないため、そういうところに対する苦手意識が強いように感じます。
ただ、患者さんを診るのにその苦手意識をそのままにしておくわけにはいかないので、簡単で読みやすいものからどんどんと掘り下げていく勉強法がおすすめです。

レントゲンのみかたを勉強するにはこの本がオススメです

運動療法に役立つ単純X線像の読み方

という参考書をおすすめします。
柔道整復師の本業は外傷の処置。

そうです。骨折の徒手整復です。

整形外科に勤務しているのであれば、徒手整復をできる機会はあると思います。
接骨院ではまず経験できない徒手整復ですが、そのチャンスが巡ってきたらぜひ成功させて信頼を得て、次々と徒手整復の経験したいものです。

徒手整復を成功させる最も重要な要素は、レントゲンで骨片転位を正確に把握することです。
そのためにもレントゲンをしっかり見ることができる力は必要になります。

この本は正常レントゲン写真から、骨折のレントゲン写真とプラスして痛む軟部組織まで書いてある非常にボリューミーな本です。
さすが運動療法に役立つというだけはあります。
巻末にはレントゲン像を自分で書くワークのおまけ付きです。
柔道整復師のための参考書といっても過言ではないと思います。

ぜひこの本を読んでしっかりと骨片転位を把握できるようになりましょう

外傷を保存でやってきたい柔道整復師にはおすすめの本です

骨折の治療は手術と保存療法の選択が出来ますが、断然保存療法のがいいと僕は思います。
断言するのは、両方の患者さんを診ているからです。

そんな僕なので、骨折の整復や固定に関する良い参考書を探しているのですが、患者さんによってだいぶパターンが違ってくるので1つの参考書ではなかなか網羅できません。
ただ、自分の中で外傷に対する治療の軸みたいなものは決めておきたいと思っていました。
その軸になっているのがこの、

実戦にもとづく骨折・脱臼の保存療法

という本です。
この本は写真付きで整復・固定の仕方も載っていますし、大体の経過の流れも理解できるいい本です。
患者さんが1番気にするのは、この固定されてつらい状況がいつまで続くのかということです。
治療の大まかな経過を患者さんに伝えられるのは、信頼してもらう上で非常に重要なことなので役立っています。
外傷を保存でやっていきたいというひとが、治療の軸とするにはおすすめの本です。

まとめ

国家試験はただの通過点です。
学生の頃はヒイヒイ言いながら国家試験の勉強をしていましたが、現場に出たら国家試験よりももっと勉強しなければいけない現実です。
卒業してから10年間でだいぶ多くの参考書を買って読んできました。
ためになった本もあれば自分が思っていた内容と違う本もありました。
柔道整復師は、給料が高いと言えないのでなかなか精神的にも経済的にも消耗しました。

“後輩にはそんな苦労はさせたくない。”

という想いで、
この10年間、柔道整復師として働いてくる中でこれは買っといて損はないという参考書を紹介してみました。
何買ったらいいかわからなくて悩んでいるひとはこの本は買って間違いないものなのでぜひ買って読んでみてください。
臨床的なスキルアップができると思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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