柔道整復師

柔道整復師が運動療法を始めるためのステップ【4ステップ】

投稿日:

柔道整復師 運動療法

整形外科や接骨院には運動器に何らかの問題がある患者さんが来院されます。
僕たちが対応できるものが運動器に関するものだからでしょう。

しかし、柔道整復師の学校では運動療法に関する勉強はしないといってもいいと思います。

ということは、学校を卒業後自分で勉強する必要があるということですね。

僕が意識しているのは、
モビリティからのモーターコントロールになります。
理由としては、モビリティのないところのモーターコントロールいくら改善しても、動く範囲に制限があるので意味がないからです。
それを基本的な考えにしつつ記事を書いていきます。

今回の記事では、4つのステップに分けて運動療法を行っていく手順を見ていきます。

柔道整復師が運動療法を始めるためのステップ①

まずは、治療の方向性から決めていきましょう。

①機能的で、痛みがない
②機能的で、痛みがある
③機能不全があって、痛みがない
④機能不全があって、痛みがある

これは、FMS・SFMA の考えかたです。非常に使いやすいです。

この考えかたは、大まかに治療の方向性を考えていく上で重要です。
①機能障害がなくて、痛みがない を目指して治療していきます。

具体的にどんな使い方をするかというと

肩関節が痛い患者さんがいたとします。
この患者さんに肩を自動で挙上してもらったところ、痛みはあるけど可動域自体に左右差はありませんでした。
この患者さんは、②機能的で、痛みがある に該当します。

この結果から考えられるのは、肩自体の動く範囲には問題ないないけど痛みはあるので、肩の動かし方に問題があるということになります。
なのでこの患者さんにしなければいけないことは、どこに問題があるかを評価してその問題に対して介入していかなければいけません。
肩の可動域に問題がないということは、脊柱の動きなどに問題があるの可能性もあります。
思考が広がっていきますよね。

もう一つ考えます。

肩関節が痛い患者さんがいたとします。
前の方と同じように肩関節を自動で挙上してもらったところ、可動域が健側と比較して大きく減少していますが痛みはありません。
この場合は、④機能不全があって、痛みがない に該当します。

この結果から考えられるのは、関節のモーターコントロールもしくはモビリティに問題がある可能性があるということです。

同じ肩の痛みでも、評価によって向かう方向が違うということです。
1番やっかいなのは、②機能不全があって、痛みがないです。
ほっておくとそのうち機能不全が痛みを引き起こしてしまうので、見逃さないようにしなければいけません。

4つのカテゴリーに分けることで、治療の方向性をある程度推測することが出来ます。

柔道整復師が運動療法を始めるためのステップ②

機能不全が何の問題でおきているのか考えましょう。
わかりやすい評価は、
PassiveとActiveの差を比較するというところです。
Passiveで問題がなくてActiveで問題がある場合は、モーターコントロールがうまく出来ていないということになります。
PassiveとActiveに問題がある場合は、モビリティに問題があるということになります。

モビリティに対してアプローチするのであれば、ストレッチでもマッサージでもいいと思います。
モーターコントロールにアプローチするのであれば、筋収縮を起こさせる手技を使えばいいと思います。

治療の方向さえわかれば、手技は何を使ってもいいと思います。
なので、手技をいっぱいコレクションするのではなく、方向性を決めるための評価をしっかりできる知識を身につけましょう。

■柔道整復師が運動療法を始めるためのステップ③

組織の触診がしっかりできるようにしましょう。
局所の評価をする上で重要なのは、

①圧痛所見
②筋緊張
③アライメント

これを、評価するのに触診の技術は重要です。

圧痛がある場所は筋緊張が高くなっている場合が多いです。
筋肉が関節可動域制限に関係している場合、筋短縮と筋攣縮を考えなければいけないのですが、どちらも筋肉が短縮している状態には変わりありません。
それを見分ける手段が圧痛でもあります。

筋短縮では圧痛は取れませんが、筋攣縮では圧痛が取れます。
この違いは、治療していく上で非常に重要なポイントなので覚えておきましょう。

アライメントの評価も触診ができることによってわかるものです。
ランドマークになる場所はある程度決まっているので、そこはもれなくさわれるようにしましょう。
最初は骨がしっかりさわれる方が良いと思います。理由としては、

①アライメントがわかる
②筋肉の形がわかる

ためです。アライメントは先程話しました。

筋肉は骨から骨に付着しているので、骨の場所さえわかれば筋腹をたどっていくことでさわれるようになります。
大まかな範囲を理解する上でも、骨の触診は大事ですね。今日から、膝の触診でも始めてみましょうか。

柔道整復師が運動療法を始めるためのステップ③

SOAPを意識して治療を組み立てましょう。

S:subjective→主観的情報
O:objective→客観的情報
A:assessment→評価
P:plan→計画(治療)

これを意識して問診をしていきましょう。

簡単に解説すると、
S: 患者さんの訴え(主訴)
例) 上のものを取る時に肩が痛い。ベルトを後ろに通す時に肩が痛い。など
O: 視診、触診、スペシャルテスト
例) 肩甲骨が外転、挙上のアライメントをしている
圧痛が肩甲挙筋、小胸筋にある
インピンジメントテスト(Neer、Hawkins)陽性 など
A: S・O の結果から考察したこと
例) 肩甲挙筋・小胸筋などの攣縮によって肩甲胸郭関節の機能が充分でないため第2肩関節のインピンジメント障害が起きている。
P: A に対しての治療プラン
例) 肩甲挙筋・小胸筋のリラクゼーション

SOAPの書き方に関しては、googleなんかで検索すればたくさん出ているので検索してみてください。

柔道整復師が運動療法を始めるためのステップ④

治療の方向性が決まったら、あとはどんな方法でそれを行っていくか決めるだけです。
方法に関してはいろいろやり方があると思いますが、筋肉を収縮させてもいいし、ストレッチをさせてもいい、それぞれ得意な方法を使っていただけたらと思います。

道具を使うよりも、患者さんにさわって行う治療のほうが満足度は高いと思います。
自宅で行うセルフエクササイズなんかは道具を使ってもいいと思いますが、実際に目の前に患者さんがいるのであれば、しっかりと触ってよくできるようにしてあげるのが重要です。

今回は、運動療法をするためのステップを解説してみました。
いつもいっていることですが、やはり評価が最重要ということですね。
評価をどれだけシンプルにしていけるかが、僕の中では重要だったのでそれをお伝えできればと思いました。
最後までご覧いただきありがとうございました。

カラダ・ラボ オレンジ

-柔道整復師

Copyright© カラダ・ラボ オレンジの日記 , 2019 All Rights Reserved.