柔道整復師

骨折の種類による治療法【厳密ではありません】

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先日、外傷の勉強会に参加した時に講師の先生がこんな事を言ってました。
「横骨折はあまり牽引しません。
骨折部を開いてしまうと患部の安定が維持できないため再転位しやすくなります。
なので私は、屈曲して逆に骨折部に圧迫を加えます。」

と、、、

ふむふむ、なるほど、、、

いつも “骨折の整復=最初は牽引から” と思っていましたが、種類によって変えていくんですね。
やはり骨折の治療は奥が深い。もっと注意深く、症例を観察しなければいけません。

この講義をきっかけに骨折の種類によって、整復固定を変えるという考えかたができるようになったため、もう1度復習ということで、学校の授業で習ったことを再度勉強し直してみたのでそれを記事にしていきたいと思います。

骨折の種類

骨折にはいろいろな種類(分類)があります。
骨にどんな外力が加わったのか、骨折線がどのように入っているのか、骨が何個に分かれているのか。
それをレントゲンで確認して、整復固定に望みます。
骨折部の状態をしっかりとイメージできるかで予後が決まってくるので、1番気合を入れてやらなければいけません。

骨折にはいろいろな種類のカテゴリーがあります。
その中でも、

  1. 外力
  2. 骨折線
  3. 骨片の数

特に今回は、骨折線の入り方による固定・整復の違いについて深掘りしていきます。

骨折線の種類による考えかたの違いを解説します。

皆さんご存知だとは思いますが骨折線には、

  • 縦骨折
  • 横骨折
  • 斜骨折
  • 螺旋骨折

があります。
患者さんからしたら
骨折線がどのようには入っていようが骨折は骨折、痛いから早くどうにかしてくれよ
って感じです。
ただ、柔道整復師はそんなこと言っていられません。

しっかりと骨折線によって整復・固定を考え、日常生活の注意点などを患者さんに伝える必要があります。
それには、特徴を把握しそれにあった治療を行う必要があります。
特に臨床では、横骨折、斜骨折、螺旋骨折に遭遇する機会が多いのでこの3つについて解説します。

横骨折に牽引はいまいち良くない

横骨折とは、骨長軸に対して骨折線が垂直に入ったものを言います
教科書的には、骨癒合は良くないと教わった気がします。
その理由は、骨折部の横断面が狭いためです。
骨折は、骨折部の横断面が広いほうが出血の量も多く接触面積も多くなるため骨癒合がしやすいといわれています。

横骨折の整復は骨折面を引き離してしまうよりも適度に圧迫をかけたほうが予後は良いです。
理由としては、

  • 圧迫力をかけても短縮しない
  • 関節面がしっかり密着している方が骨の安定性が得られ骨癒合しやすい

という点です。

イメージしてもらえればわかると思いますが、牽引して骨折部が離れてしまえば骨癒合しにくそうですよね。
骨癒合をしやすくするには、しっかりと関節面を密着させて骨が離れないようにしてあげる必要があります。
なので整復操作で牽引しすぎるのはいまいちよくありません。

斜骨折・螺旋骨折には過整復くらい牽引を

逆に斜骨折・螺旋骨折は引っ張りすぎたくらいのほうがちょうどよいです。
理由としては、骨折線が骨長軸に対して斜めに入っているものなので整復位が保持できず少しずつ短縮していきます。
なので短縮してしまうのを見越して少し余計に引っ張っておくのも一つの手です。
ほんと、斜骨折はよくすべります。なので、皆さん少し少し多めに引っ張って置きましょう。

骨癒合は基本的に良好なので短縮さえしてこなければ問題になることはありません。

この考えかたはあくまでも目安です

この大雑把な考えかたは、あくまでも大まかな方向性を示したものです。
この方法ですべての骨折がうまくいくわけではないので日々どれが最善かを試行錯誤していく必要があります。
まずは完璧に徒手整復をする。そして、それがズレないように固定する。
どちらもなかなか難しい技術ですが、色んな人の話を聞きレベルアップしていきましょう。

まとめ

徒手整復のイメージは、

引っ張って戻す!!

だと思いますが、骨折線の種類によっては引っ張ってしまったことによって経過が悪くなることがあるので注意が必要です。
こればっかりは経験するしかありませんが、少しでもイメージを膨らましてそのときに備えておくと、整復できる確率が高くなるのではないかと思います。
レントゲンとにらめっこして、整復操作のイメージを膨らめましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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