柔道整復師

骨折時の浮腫はリハビリに悪影響です

投稿日:

骨折をした患者さんは患部が腫れています。
当たり前ですが、、、

この時に注意したいのは、腫脹なのか浮腫なのかこの判断は重要です。
腫脹であれば、熱感を伴っていて皮膚がテカテカと光沢している場合が多いのでよくわかります。
浮腫は、熱感はほぼなく皮膚の光沢もありません。さらに、押した時に皮膚が凹むのでわかりやすいと思います。

腫脹と浮腫について軽くわかったと思うので骨折の固定中や固定後の浮腫の対応について掘り下げていきたいと思います。

浮腫の管理がうまくできるかによってその後のリハビリに大きな影響を与えるのでよく理解しておきましょう。

骨折時の浮腫はリハビリに悪影響です

骨折などの外傷後に浮腫が出たり残ってしまう人って臨床で遭遇するんですが、結構リハビリが思うように進まなくなってしまいます。特に浮腫によって関節可動域に制限が出るケースが厄介です。

関節可動域制限が起きる理由としては、組織の滑走性や動きを阻害してしまうからです。

例えば浮腫があることによって、皮膚がパンパンになってこれ以上伸びないとか、組織間の滑走不全が起こることによって可動域がうまく出せないとか、臨床をやっていると本当に手を焼かされます。

浮腫に関しては、出さないが基本ですが出てしまうという状況も考えられるので、浮腫に対して行なっている外傷にともなって出ている浮腫に対しての固定時と固定除去後に分けて対応を解説していきたいと思います。

外傷の固定時の浮腫は出さないが基本です

外傷にともなって発生している浮腫には繊維成分が含まれていてこれが長期間そのままにほっとかれると、組織間の滑走不全につながります。
そうならないためにも、早期にこの浮腫を出さないもしくは減らす対策が必要です。
その方法は、

  1. 浮腫が出るスペースをなくす
  2. 筋肉を動かして循環を良くする
  3. 患部を挙上する

この3つを徹底して管理します。

浮腫が出るスペースをなくす。

浮腫は出る場所があるので出てきます。
なので、適度に圧迫をして浮腫が出るスペースをなくします。
出るスペースさえなくしてあげればこっちのものです。
とくに足部は日中ずっと下に下がっていて、循環が悪くなりやすいので、中足骨と中足骨の間に綿なんかを縦長に加工して入れて包帯で圧迫してあげると、浮腫が出にくくなります。骨と骨の間は浮腫が出やすいのでしっかり管理しておきましょう。
工夫をしてふしゅがでるすぺーすをなくしてみてください。

筋肉を動かして循環を良くする

固定してると筋肉のポンプ作用による循環が低下します。そのため浮腫が生じやすいので、骨折部などがある程度安定してきたら固定部以外の関節を動かすようにしてあげて、循環を良くしてあげることが必要です。

橈骨遠位端骨折であれば10日目以降からは手指の運動を開始したり、腓骨遠位端骨折であれば足趾の運動を開始するなどしていくと良いと思います。
浮腫対策以外にも関節拘縮の予防にもなるので一石二鳥です

患部を挙上する

患部をなるべく高い位置に上げておきましょう。
水は下に溜まるので上に上げておけば溜まりにくくなります。
上肢の怪我であればテーブルなどに肘をつくとか、三角巾でつるとか、下肢の怪我であればイスの上に足を乗せておくとか台を用意するとかして対応します。
僕たちが関わらない時のかんじゃさんの過ごし方をしっかり指導するところまでが外傷の治療です。ここは、なかなか理解が得られないこともあり難しいところですが
乗り越えられると、患者さんとの信頼関係も強く出来るので手を抜かず対応しましょう

固定除去後の浮腫対策

固定除去後の浮腫はもう出てしまっているものなので、出てしまったものをなくすことを目的に行います。

基本的には、固定時と同じで圧迫したり挙上するがベースになりますが、それにプラスして温冷交代浴といった方法が効果的です。

温冷交代浴のやり方は、

お水(水道水)とお湯(お風呂のお湯程度の温度)をそれぞれバケツに用意します。
水に20秒程度つけたら次はお湯に40秒程度つけます
これを10〜15回繰り返します。

こうすることによって、反射を利用して血管の収縮と拡張を促し、血流を良くすることで浮腫を改善させます。

確実に効果が出るとは言えないのですが、外傷後のRSDなどにも効果が期待できるので長引く浮腫に対してオススメです。

問題は結構時間がかかってめんどくさいということです。
このハードルさえクリアできればなかなか良い効果が期待できると思います。
ぜひ患者さんに指導してみてください

浮腫は本当に厄介

浮腫が長引いているとなかなか引かないんですよね。
それがそのまま残ってしまうなんてケースも何件か遭遇しました。患者さんの日常生活のデメリットは、足が重たくなってくるという主訴が多い印象です。小さな事ですが、それが長く続くと結構なストレスになります。日常生活のストレスはなるべくないほうがいいので、まずは出さないを目標に治療を進めてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

カラダ・ラボ  オレンジ

-柔道整復師

Copyright© カラダ・ラボ オレンジの日記 , 2019 All Rights Reserved.